藤本保広の時代有名ショップにはフォールディングナイフの内部機構がよく判明するブルーハンドルのスティレットがあったものです。
写真のスティレットは鹿山利明が1990年代に4〜5本特別に製作したものでハンドルの強度を考慮して裏面には丈夫なキャンバスマイカルタを使用した点が藤本時代と異なっている。
ブレイドを動かすとクリアーブルーを通して見事に各パーツの動きがよくわかる。日本のカスタムメイカーの第一人者だから可能な作品でしょう。
1961年宇宙飛行士のガガーリンは「地球は青かったレーリヒの絵のように」と語ったそうだがこのハンドルの色とはどうだったでしょうか。想像するだけでも豊かな気持ちになります。
スティレットは鹿山にとっては比較的多くを作りましたが藤本のクリアブルーと鹿山のクリアブルーは一回のみの製作ですから現在ではすべて入手困難となっている極めて貴重品です。レアです。軽くて使いやすいモデルです。