ジョンフォード監督。ジョン・ウエイン、モーリン・オハラ主演の名作「リオグランデの砦」を想起される方はなかなかの人です。
リオ グランデはグランデ川、RIO GRANDEはスペイン語では大きな川を意味する。
コロラド州からテキサス州のエルパソを経てメキシコ湾へ注ぐ全長3057kmに達する大河でアメリカとメキシコの国境となっており

水の奪い合いなどで両国は何度も紛糾しその度に協定を結んでおり川の流れの変化で街の所属が変わったり西部開拓史に歴史を残す。
メキシコではスペイン語でRIOBRAVO(BRAVOとは激しいとか勇気の意)と呼ばれる。
この両国の歴史に深く関与する大河を表現するかの様にゆったりとした刃長約6"(248mm)全長15"(380mm)に達する超大型6mm極厚フルタングは極めて頑健なボウイタイプと呼べるナイフだ。
1980〜1990年頃の製作で恵まれたブレイド厚を極度にシンプルに仕上げ、この大型サイズには珍しいドロップポイントのデザインはWARNER MORAN(リカッソ部に表示)によるものでベベルストップのラインは、現在のカスタム以上で精密機械を多用しファクトリーと呼べる殆どのTAC系を完全に抜き去っている。

この時代の職人の労苦とアメリカへ納入した日本メイカーに敬意を表します。
シンプルなダブルヒルトも品がありブレイド裏面のリカッソ部にJAPANのみ表示これもシンプルだ。ハンドルの豊かな削りも見事だ。
二度と作る事が出来ないカスタム以上と言える見事な落ち着きのあるナイフです。