若き日の嶽は日本刀の刀匠に師事し、腕をみがき、大工、建設業のかたわら、深山に入り、自然生活にあけくれる毎日を過ごした。40年以上の鍛造作業と木材加工技術。野生との接点はそれ以上に及び、真冬以外はテントを張らず野宿できる体力と技術と知識の融合から生まれた究極のナイフ。
 最も硬いと言われる高山の日本鹿の脚を見事に切断するナイフ、メンテナンス(手入れ)が容易で「分解できるナイフ」が完成した。
 一年の内多くを犬と山で暮らす嶽が都会に帰り鍛造できる日は限られており、ブレイドはオール手打ちで、ヤスリ掛け、砥ぎ、と一切の機械化を拒む作業はハンドルにも及び、すべて自家製の自己完結型。
 ショップが素晴らしいブランド名をつけ、専門誌にも大きく広告を入れて売り出したが、メイカーがショップに納入せず、直販を優先したため、売れるタイミングがずれてしまった。メイカーが大きく成育するために必要な時間を逸してしまった。
 そのためショップは広告をはじめ・P.R.を中止した。その後ユーザーからの反応は当然として厳しかった。9年間注文は皆無である。「手造り品のカスタム」は多額の広告予算を組んでユーザーへの販売が必要なので、メイカーは作る事に専念して、価格、売り方はショップに任せなければならないケース。注文をつけずお互い信頼しショップは晶之、TOPSの様に育てたかった…「鉄は熱い内に鍛えよ」を実感する。
 
嶽 - ヤマト ALL KNIVES
TY-5 行者刀
TY-8 “龍神”漆



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